2025.04.07
不動産購入
【35年後に泣かないために】住宅ローンは固定か変動か?人生設計から考える選び方

はじめに|住宅ローン選びは「金利」よりも「人生設計」がカギ
「住宅ローン、固定と変動どっちがいいですか?」
これは、住宅購入を検討されている方からよくいただくご質問です。確かに今は変動金利が低く、魅力的に映ります。しかし、目先の金利の安さだけで決めると、35年後に「もっと考えておけばよかった」と後悔することも…。なぜなら、住宅ローンは最長35年という長い付き合い。金利だけでなく、ご自身の収入・家族構成・転職・お子さまの進学・健康リスクなど、人生の様々な変化が関係してくるからです。
住宅ローンの金利選びは、ただの金融商品の比較ではなく、あなたの未来に直結する「人生設計」そのもの。
今回は、金利の違いが家計に与える影響から、それぞれの金利タイプがどんな人に向いているのか、じっくりと見ていきましょう。
金利の選択が人生に与えるインパクトとは?
金利の差は「たった0.5%」でも油断は禁物。例えば、3,000万円を35年ローンで借りた場合、金利が0.5%違うだけで約300万円の差が生まれます。この300万円でできることは…
お子さまの大学進学の資金
老後のゆとりある生活資金
家族旅行や趣味への投資
つまり、**「金利の選択=未来の選択」**なのです。
とくに変動金利は金利上昇のリスクがあります。今は低くても、10年・20年後にどうなるかは誰にも予測できません。一方、固定金利なら将来どれだけ金利が上がっても返済額は一定。安心感という大きなメリットがあります。
固定金利と変動金利の基本と特徴
固定金利の特徴
メリット返済額が一定で家計管理がしやすい
将来の金利上昇リスクがない安心感
デメリット
初期金利が高めになる傾向
金利が上がらなかった場合、結果的に割高になる可能性も
変動金利の特徴
メリット初期金利が低く、初期負担が軽い
金利が下がれば返済額も減る可能性あり
デメリット
金利上昇リスクがある
返済額が予測しにくく、家計に不安が残る
あなたに合っているのはどっち?タイプ別診断
固定金利が向いている人
将来の金利上昇が心配な方家計に余裕がなく、毎月の支出を一定に保ちたい方
安定志向で、予測可能な返済を望む方
変動金利が向いている人
今の低金利を活かして、初期費用を抑えたい方将来的に収入アップや繰り上げ返済を見込める方
金利の仕組みに理解があり、リスクも管理できる方
金利が家計に与えるリアルな影響とは?【シミュレーション】
返済額は金利1%でどう変わる?
借入額3,000万円/返済期間35年のケースで試算:金利1%の場合
月々約8万円
総返済額:約3,360万円
金利2%の場合
月々約9.3万円
総返済額:約3,900万円
→その差は約540万円!
もし金利が上がったら?変動金利の落とし穴
仮に、0.5%から1.5%に上昇した場合…
月々の返済額:約1万3,000円アップ
年間:約15万円の差
35年間での差額:約500万円以上!
こうしたリスクを理解せず変動金利を選ぶと、後々の生活に大きな影響を与える可能性もあります。
まとめ|「金利選び」は「未来の自分と家族への約束」

住宅ローンの金利選びは、単なる「金利の比較」ではなく、あなた自身と家族の未来をどう描くか?という人生設計そのもの。
安心感を重視するなら固定金利
柔軟性とコスト重視なら変動金利
そして、どちらを選ぶにしても、「どんな将来を描きたいのか?」という視点がとても大切です。
「35年後、このローンで本当によかった」
そう思える選択のために、ぜひ今回の記事が参考になれば幸いです。
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